このページでは
人気キッズプログラミング教材のScratch(スクラッチ)を使って、誰でも簡単に作れるモグラ叩き風アクションゲームの作り方をご紹介します。
今回ご紹介するモグラ叩きゲームは、タップするだけと難しい操作なしで簡単に楽しめるので、小学校入学前のこどもも盛り上がること間違いなし。
誰でも簡単に作ることができるので、今回紹介する「流れ星をつかまえろ!」をベースに自分なりのアクションゲームを作ってみてください^_^
他にもScratchで作れる簡単ゲーム集
それでは楽しんでScratchでプログラミングを進めましょう!
コンテンツ
STEP1:Scratchのゲーム構想を練る
今回のゲームの完成形です。
プログラミングを進める際には、まずは「どんなゲームを作りたいのか」、「それにはどんな要素が必要となるのか」をじっくり考えてみましょう。
今回筆者が最初に考えたのは、以下の通りです。
- モグラ叩きのように、「ランダムに出てくるキャラをタップするゲーム」
- キャラクターは流れ星で、「ランダム発生」+「動きを加えたい」
- キャラクターは「4種類(ゆっくり、普通、速い、高速の4種類)」
- 星の速さで得点、出現回数を変える。
- 「スタート画面」と「リトライ画面」を作る
- 「ハイスコアを記録する」
最初から全てを考えているわけではありませんが、このように最初に大枠を考えておくと、そのあとのプログラミングもスムースになります。
ぜひ最初にアイデアをまとめるようにしてみてください^_^
今回は、4種類の流れ星を出すこと、スタート画面とリトライ画面を作ることから、以下のようにスクラッチを設定し、背景は宇宙にしました。

STEP2:Scratchでスタート画面を作る
今回ははじめに「スタート画面」を作成し、スタートボタンを押すとゲームが始まるようにプログラミングします。
スタートボタンを設定する
まずは緑の旗が押されてゲームがスタートしたら、スタートボタンが表示され、ボタンを押したらゲームが始まる、というプログラムを作ります。
スタートのスプライトを選択して、プログラムを以下のように組みます。

スタート画面表示のプログラム
- イベント:緑の旗がおされたとき
…Scratchお馴染みのゲームスタートの合図 - みため:ひょうじする
…スタートボタンを表示します。
スタートボタンをタップした時のプログラム
- イベント:このスプライトがおされたとき
…ボタンのタップがきっかけでプログラムが始まる命令 - イベント:スタート▼をおくる
…イベントの「メッセージ」関連のブロックを使用しています。あたらしいメッセージでスタートを作成して使用します - みため:かくす
…スタートしたらボタンは隠しましょう
タイトルを作る
スタートボタンを設定したら、次にタイトルへの命令を以下のように組みます。

スタートボタンと似ていますが、「スタートをうけとったとき」に隠すように設定しています。
これで、タイトルからゲーム画面にすぐに切り替わるようになりました。
STEP3:Scratchでランダムな位置に星を出現させる
続いて今回のポイントとなる流れ星の動きを設定します。
一定時間ごとにクローンを作る
まずは、たくさんの流れ星を流すことから、一定時間ごとにクローンを作り出すようにしましょう。
また制限時間を設けるということで、変数「じかん」を作り、60秒経つまでクローンを作り続けるように設定します。

これで、タイムアップになるまでクローンを1秒ごとに作り、時間になったら終了のメッセージを送るように設定ができました。
ランダムな位置に流れ星クローンを発生させる
続いて作り出したクローンをランダムな位置に発生させるようなプログラムを設定します。
うごきタブにある「どこかのばしょへいく」ブロックを使ってみましょう。

MEMO
・黄色の流れ星クローンが作られると時間が1秒進む(タイマーとして使用)
・クローンが発生したらランダムな位置に移動
・発生した位置から端まで直線移動
なお、10ほうごかすだと、流れ星は設定した「むき」に動いてしまうので、ここでは斜め左下(-150)くらいに設定し、回転方向も横方向だけなどに設定しておきましょう。
これでランダムな場所に流れ星が発生するようにできました。
ただし注意していただきたい点があります。
- 実行してみると、左下方向に動く流れ星が、あまり下の方や左端に寄りすぎると、ゲームが難しくなってしまいます。
- もう少し発生する範囲を狭めたい場合は、どこかのばしょへいくの代わりに、うごき:X座標を○、Y座標を△にすると、えんざん:○から△までのらんすうを組み合わせて使用しましょう。
- ここでは、X座標を-150〜200の乱数に、y座標は145に固定しています。上下方向の発生位置もランダムにしたいようならば、y座標にも同じように乱数を設定してみましょう。
STEP4:Scratchでタップしたら得点判定を行うようにする
続いて、流れ星をタップすると、流れ星が消えて、得点が入るようにプログラミングしましょう。
以下のようにブロックを組み立ててみました。
イベント:このスプライトがおされたときを使って以下を組み込みました。
-
変数とくてんを作成して、タップされると得点が入るようにする
-
タップした時に星をゲットするアニメーションを入れる
結構シンプルですが、これでタップされた時のプログラムが組めました。
ただこのままだと、ゲームをやり直すごとに得点がリセットされません。
そこで、スタートを受け取った時の下に、とくてんを0にするを入れて、毎回リセットされるようにしておきましょう。

STEP5:Scratchでコピー機能を活用する
これで黄色い流れ星がどんどん流れてくる、それをタップしていくことで得点が入っていく、というゲームが作れました。
続いて、流れ星の種類を増やして、ゲームの難易度・面白さを上げていきましょう。
今回であれば、流れ星の基本的なプログラムは変わらず、速さ・得点・発生頻度を変える程度にしたいと思います。
このように似たようなスプライトを作成する方法は、大きく分けて2つあります。
1つは、核となるスプライトをまずプログラミングした後、プログラムごと複製する方法。
この場合、下の画像のようにスプライトを長押しタップして、複製を選んでください。
もう1つの方法は、プログラムを組む前にスクラッチを複製したような場合に、コピーしたい命令ブロックのかたまりを、移植したいスプライトの上にドラッグ&ドロップする方法です。
上記方法でコピーをして、得点やクローン出現感覚、動きの速さなどを調整しましょう。
これで、今回のゲームはほぼ出来上がりましたね。
注意
今回黄色い流れ星を時間経過の目安に使っているため、出現するたびに時間を-1させました。
コピーしたままでは、他の流れ星の発生によっても時間が減っていく設定になってしまうので、時間を減らすブロックは取り除いておきましょう。
STEP6:Scratchでリトライボタン&ハイスコア機構&音楽を挿入する
ここまででほぼゲームは完成です。
最後に、時間が0秒になった際に、リトライするためのボタンの作成、およびハイスコアを記録する方法をご紹介します。
リトライボタンを作る
リトライボタンの設定は非常に簡単です。
リトライボタンを押してスタート画面に戻るように設定するのも一つの方法ですが、
ここでは、すぐにゲームが再スタートする設定にしています。
このように緑の旗が押された時にみため:かくすとし、ゲームが終了した際に表示されるようにします。
あとは、リトライボタンがタップされたら、再スタートするようにスタートをおくるブロックを設定しましょう。
ハイスコアを記録する
ハイスコアを記録するには、変数「ハイスコア」を作成した上で、次のようにプログラミングしましょう。

このように、しゅうりょうのメッセージを受け取ったら、得点>ハイスコアだった時に、その時の得点をハイスコアとして記録していくプログラムです。
これで、得点は毎回リセットされる一方、ハイスコアだけ記録されていくようになりました。
気に入った音楽を挿入する
ここまででゲームとしての機能は完成です。
最後に、プレイ中の音楽や、星をキャッチした時の効果音などを挿入して完成させましょう。
プレイ中の音楽は、「おと」タブを開いて、左下のアイコンから追加する絵を選べるようになっています。
色々と用意されているので、お気に入りの音を見つけてみましょう。
音を追加したら、コードタブに戻って、おとブロックの中から終わるまでpopの音をならすを使いましょう。
popを先ほど選択した挿入したい音楽に変えて、ずっとブロックで囲めばOKです。
はじめまして!
子供がスクラッチでプログラミングを学びたいとのことで、それをインストール?できる端末は何かわからず困っている親です。
ドコモのタブレットが家にありましてマインクラフトはダウンロードできたもののスクラッチはダメなんですね
アップルやマックのタブレット?ではないとできないのでしょうか。
家にはノートパソコンがありますが、できればタブレットでやらせたいと考えておりまして。近くにアップルストアなどもなく、スクラッチわかる人もいなく困っているなかでこちらにたどりつきました。失礼ですが何をお使いでスクラッチをされていますか?
お問い合わせありがとうございます。
我が家はiPadを使用していますが、スクラッチは、ドコモ(おそらくスマホと同じAndroidかと)のタブレットでも利用可能です^_^
具体的には、スクラッチは携帯やタブレットのアプリをダウンロードして行うのではなく、インターネットのブラウザ(インターネットエクスプローラーやGoogle Chromeなど)から操作ができるようになっています。
インターネットでアクセスするのと同じ要領で、以下のスクラッチ公式HPにアクセスいただき、右上の方にある「Scratchに参加しよう」をクリックして、会員登録(無料です)していただくと、どなたでも利用可能になってます。
https://scratch.mit.edu
会員登録頂きまして、サインインして頂くと、右上に「作る」というアイコンが出てくると思います。
そこをクリックすると新規のプログラミング画面が立ち上がるようになってますので、試していただけますでしょうか?
なお、最初プログラミング画面に入ると英語表記だったりします。
その場合は、左上に地球儀のようなアイコンが表示されると思いますので、そこをクリックすると言語を選択できますので、お子様の年齢に合わせて、日本語(漢字あり)か、にほんご(ひらがなのみ)をご選択ください。
導入の手順は以上の通りです。
分かりにくい面もあるかも知れませんので、その際は気兼ねなくお問い合わせください^_^